女性のデリケートゾーンに関する悩みのうち、特に多い悩みが「におい」。なんと、女性の3人に1人がデリケートゾーンのにおいに悩んでいます*。
デリケートゾーンは部位の特徴から、湿度が高い環境が継続しやすく、さらに付着した尿やおりものを完全に除去することが難しい形状をしています。そのため、菌が増殖しやすく、においが発生しやすい部位といえます。
さらに、おりものの状態について悩まれている方は4人に1人*。
おりものは下着を汚したり、蒸れの原因になったりするほか、独特なにおいを気にされている方も多いようです。
(*20~59歳女性 30,000名に対する調査 2022年3月 持田ヘルスケア調べ)
本記事では、人には話しづらいおりもののにおいや状態についてご紹介します。さらに、その原因や対策、または注意すべきおりものなどについても触れていきます。
おりものとは、子宮や腟からの分泌物のことをいいます。
おりものには、腟のうるおいを保つほか、有害な雑菌や異物の侵入を防いで感染症を予防する働きがあります。
正常なおりものは、透明~乳白色で、サラサラしています。排卵期には卵白のような粘りがある性状に変化します。においは無臭か、わずかに酸っぱいにおいがすることもあります。この酸っぱいにおいの正体は、健康な女性の腟内にいる常在乳酸菌の一種 デーデルライン桿菌が産生する乳酸などによるもので、異常ではありません。
おりものの量や状態には個人差がありますが、女性ホルモンの影響を強く受けます。
生理周期によって変化があり、生理後の2、3日は一時的におりものは減少しますが、排卵時期には粘り気のあるおりものが増えてきます。これは、おりものが精子の侵入を助け、妊娠しやすくするためと考えられています。
体質によっては、排卵日前後におりものに少量の血が混じることもあります。これは、排卵日出血といって、卵巣から排卵される際のわずかな出血によるものだったり、子宮内膜の一部がはがれたりすることで起こるもので、異常ではありません。
その他、閉経が近づいてくると、女性ホルモンの量も減少してくるため、不正出血がみられることがあります。
不正出血が数日にわたって続く、強い痛みを伴うなどの症状がある場合には、婦人科を受診してください。
前項では正常なおりものの状態について説明しました。
一方、おりものに異常がみられ、それが継続しているようであれば、一度は婦人科を受診することをおすすめします。以下に異常なおりものの例をお示しします。
普段と比べて明らかに強い悪臭がするときには注意が必要です。
おりものの量や粘り気などが通常に比べて明らかに違う場合にも注意が必要です。
おりものの色が普段と違う場合にも、注意をしましょう。
おりもののにおいなどの異常のほか、痛みやかゆみ、違和感がある場合にも注意が必要です。
おりものに異常が生じる原因は様々です、詳しくみてみましょう。
菌の増殖はおりものに異常が生じる原因のひとつです。菌が増殖しやすくなる要因には、以下のようなものがあげられます。
通常は腟内の常在乳酸菌が腟内を弱酸性に保ち、雑菌などの増殖を防ぎますが、様々な理由で腟内が中性~アルカリ性に傾くなどすると、雑菌が増殖しやすくなります。
腟内のpHに影響を与える要因の一つとして、抗菌薬の服用があげられます。細菌感染症などにかかった際に病院で処方される抗菌薬の作用により、腟の常在乳酸菌まで減少することがあります。これにより腟内pHが上昇し、腟に雑菌が増殖することで、おりものに異常が出ることがあります。
腟内で菌が増殖する要因になります。かぜ、体調不良、妊娠、糖尿病などの基礎疾患によって免疫力が落ちているときなどにも、雑菌が腟内で増殖しやすくなります。
温水洗浄便座(ビデ)は経血やおりものを洗い流すのに便利ですが、使いすぎると腟内の乳酸や乳酸菌が減少し、腟内が中性に傾くことがあります。
また普段の入浴時に、経血やおりものが気になるからといって、腟内まで指をいれて洗う・シャワーで勢いよく洗うといった洗い方も良くありません。
ゴシゴシ洗いや腟内部までの洗浄は避け、やさしくていねいな洗浄をこころがけましょう。
性行為によりパートナーから感染症の原因となる細菌やウイルス等が持ち込まれることがあります。性感染症は基本的に自然治癒することはありません。心当たりがある場合には速やかに婦人科を受診するようにしましょう。
性感染症にかかった場合は、パートナーも医療機関を受診し治療を受けることが再発を防ぐために大切です。
身に着ける下着の素材やしめつけ、生理用ナプキンやタンポンなどの生理用品、肌にあわない洗浄料などの刺激により、おりものに異常が出ることもあります。
また、加齢にともなう不正出血などにより、赤褐色や茶褐色のおりものが出ることもあります。
デリケートゾーンはおりものや尿、汗によって蒸れやすく、雑菌が増殖しやすい場所です。おりもののにおいを気にされている方は、そもそもデリケートゾーンの洗浄が不十分で、ひだに溜まったおりものや皮脂・老廃物などの汚れが、デリケートゾーンのにおいの原因になっているケースも考えられます。
デリケートゾーンのにおいが気になる時には皮膚科学研究によって生まれた「コラージュフルフル泡石鹸」がおすすめ。有効成分として2種の抗菌成分「ミコナゾール硝酸塩」と「イソプロピルメチルフェノール」を配合しています。
「ミコナゾール硝酸塩」とはカビ(真菌)の増殖を抑える有効成分で、「イソプロピルメチルフェノール」とは細菌の増殖を抑える有効成分です。皮膚表面には様々なカビや細菌が存在しており、中にはデリケートゾーンのような高温高湿環境を好むカビや細菌も存在します。
「コラージュフルフル泡石鹸」は、洗浄し流水で洗い流した後も、肌表面にカビの増殖を抑える程度の量の「ミコナゾール硝酸塩」が残るように設計されているのがポイント。
プッシュするだけでクリーミーな泡を得られ、デリケートな肌もこすらずに泡でなでるように洗うだけで汚れを落とします。デリケートゾーンだけではなく、わきや足などの高湿になりやすい部位にもおすすめの泡石鹸です。デリケートゾーンのにおいが気になる方は、ぜひ一度ためしてみてください。
おりもののにおいや性状は、女性のデリケートゾーンの状態を知るためのひとつの目安となります。正常なおりものは無臭かわずかに酸っぱいにおいがあり、透明から乳白色をしています。一方、明らかに強い異臭や色の変化、性状の変化があるときはなにかしらのトラブルが起きている可能性があります。そのようなときは早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。
また、デリケートゾーンのにおいが気になる時には、そもそもデリケートゾーン自体の洗浄が不十分な場合もあります。とはいえ洗いすぎはトラブルの原因となるため、たっぷりの泡でなでるようにやさしく洗うのがよいでしょう。
本記事がおりもののにおいについてお悩みの方の一助になれば幸いです。